2015年2月21日土曜日

メール便廃止に思うこと

 3月末をもってヤマト運輸さんのメール便が廃止になると報道されています。

 お客様からみると、メール便は安価なうえ、とても便利なサービスです。私もお店にいた頃には、お客様のメール便への認知度が増してきていることを感じていました。

 「信書」をめぐる取り扱いで、ヤマト運輸さんが以前より総務省から指摘を受けていたことは知っていましたが、今回、メール便廃止の決断をされたことについては、個人的にとても残念に思っています。

 私が尊敬する経営者の一人に、ヤマト運輸元会長の小倉昌男氏がいます。もう10年ほど前にお亡くなりになられましたが、晩年は私財をなげうって、障がい者の自立支援のための事業に取り組んでいらっしゃいました。

 小倉さんといえば、「宅急便」サービスをスタートさせ、会社の確固たる基盤をつくられた方として有名です。

 以前に読んだ小倉さんの著書の中に、宅急便サービスの開始をめぐって小倉さんが当時の運輸省や郵政省と対立し、苦労をされたことが書かれていました。政府の規制を取り払って宅急便サービスを始めるために、小倉さんは壮絶ともいえる経験をなさったのです。

 その当時の状況と、現在のヤマト運輸さんの状況が私にはどうしてもダブって見えてしまうのです。

 今回の件は、ヤマト運輸さんにとっての、単なる一つのサービスの取り扱いをめぐる事案を超えた、会社のビジョンや経営理念にも通じる重大事として私は注目しています。

 最後に、私が読んだ小倉さんの著書を紹介します。この著書は、アメリカのMBAなどで優れたケーススタディとして取りあげられるほどの評価を受けた内容が含まれた経営書です。私はこの本を読んで、ヤマト運輸という会社が好きになりました。

 『小倉昌男 経営学』(小倉昌男・著、日経BP社)