2017年9月17日日曜日

ファミマ店舗間 店員「シェア」

 今日のタイトルは今朝の日経新聞1面に掲載された記事の見出しです。

ファミリーマートは直営や系列のコンビニエンスストアで、パートやアルバイトの店員が自らが所属するのとは別の店舗でも働けるようにする。短期間の人手を求める店舗の情報を他店舗の店員に紹介して引き合わせる仕組みを立ち上げる。都内の直営40店、店員約100人を対象に実験を始めた。

 記事では、来年度をめどにフランチャイズ加盟店を含めた全店での適用を目指すとしています。

 深刻化する人手不足への対応策の一環だと思いますが、直営店はともかく、加盟店でこの仕組みを適用するにあたっては様々な課題があると思います。

 直営店内での「シェア」であれば、雇用主は本部ですのでスタッフの総労働時間の管理を一元化することは容易でしょう。しかし、加盟店となると各店舗のオーナーとの雇用契約となりますので労務管理は複雑化します。

 例えば、週40時間を超えた労働時間には割増賃金を支払う必要がありますが、そのためには複数の店舗での勤務実績を一元的に管理しなければなりません。

 そして最も懸念されるのは、このシェアの仕組みの適用がスタッフの過重労働につながるのではないかということです。

 部屋を共有するシェアリングビジネスが最近注目を集めています。車や部屋はいくら使っても壊れる心配はありませんが、人は酷使するとすぐに壊れます。

 人を「シェア」するという発想には違和感を覚えずにはいられません。

2017年9月14日木曜日

人手不足時代の採用で大切なこと

 業界を取り巻く深刻な人手不足の状況では、以前なら採用を見送った人でも、今では基準を下げて人員を確保しなければならないケースがどうしても増えてきます。

 そうした場合に問題となるのが採用後の教育・トレーニングです。

 採用したスタッフをマンツーマンで指導する責任者や教育担当者を付けられれば良いのですが、シフトに余裕のあるお店はそう多くはないでしょう。

 トレーニングが行き届かないことでミスやクレームが発生したり、教育担当者自身のストレスや負担が増えたりする結果になりがちです。

 しかし、仕事のすべての面で基準に満たない人はいないと思います。誰でも必ず何か光るものを持っているはずです。

 その光るものを大事に育てながら、できないことをできるようにしようと労力をかけるのではなく、できない部分をお店全体でカバーする仕組みを作ることが大切だということを最近、あるお店を見て感じているところです。

2017年9月13日水曜日

働き方改革の影で

 最近、36協定を結ばずに時間外労働をさせたとして書類送検される事件の報道が増えています。

 現在、政府が力を入れている「働き方改革」の重要テーマの1つが長時間労働の是正です。

 長時間労働是正の議論とセットになって必ず登場するのが36協定です。

 36協定については以前の記事で紹介しましたので詳細は割愛しますが、36協定がクローズアップされるにつれて働く人の認知度が上がり、問題意識を持つ人が増える可能性があります。

 それにともなって、お店の労務管理に対して疑問を持つスタッフが増加したり、最悪の場合には労務トラブルに発展したりする危険性もあります。

 人材流出のリスクや採用への影響も懸念されますので、36協定は早急に締結し、労働基準監督署に届け出をすることをおすすめします。

2017年9月4日月曜日

求められる「平準化」

 コンビニの現場では夏の繁忙期が過ぎ、息つく暇もないまま、おでんセールなどのキャンペーンで大忙しの状況が続いています。

 働く側から見ると、毎日の仕事量はできるだけ一定のほうが負担がかからないというのが正直なところです。

 キャンペーンがあると、その期間のお店の仕事量は増えますし、食品製造や配送に携わる人の仕事量も当然増えます。

 現在の人手不足の状況では、この仕事量の変化に合わせて必要な人員を確保するのは難しくなっています。仕事量の増加には現状の人員で対応するしかなく、それは働く人の負担が増す結果となります。

 キャンペーン等で売上を上げることはとても重要ですが、働く人の環境を整えることも求められる世の中です。

 お店でできることには限りがありますが、自店でできる範囲でキャンペーンに取り組むことを考えたり、発注を適正にして納品時の仕事量をコントロールしたりするなど、仕事の平準化を図ることが大切だと思います。

2017年9月2日土曜日

アルバイト希望者の半数が応募前にしていること

 パート・アルバイトに関してのある実態調査によると、外食・小売業では応募者の約半数(49.8%)が事前にお店を下見しているとのことです。

 これは驚くべきデータです。

 応募する前に下見をしてお店の雰囲気を確認したり、スタッフが働いている様子を見たりすることで、自分がここで働いてよいのかを判断している人が多いということを意味するからです。

 つまり、ごまかしは効かないということです。

 お店が家から近いことや勤務時間、時給等の条件も重要ですが、このお店で安心して長く働けそうかということも応募者にとってはとても大事な要素なのです。

 採用する側はこのことをよく理解し、お店の雰囲気作りや良好なコミュニケーション、十分な教育体制を実現するための努力をする必要があるということなのでしょう。

(データ出所:中原淳・パーソル総合研究所(2015)「アルバイト・パートの採用・育成に関する実態調査」、n=5,468)