2018年2月12日月曜日

有期労働契約の無期転換ルールとは?

 この4月から始まる「無期転換ルール」というのをご存知でしょうか?

 2013年4月に労働契約法という法律が施行され、2013年4月以降に有期雇用契約が更新されて勤続が5年を超えた場合、労働者の申し込みがあれば有期雇用が無期雇用に転換されたものとみなされることとなりました。

 この結果、お店によっては今年の4月から無期転換権を持つ従業員さんが出て来ることになります。

 この無期転換ルールについてオーナーさんから従業員さんに教える義務はありませんが、条件に該当する従業員さんから申し込みがあった場合には拒むことができません

 現在の深刻な人手不足の状況では、無期雇用への転換は望ましいことといえますが、リスクも生じます。

  • 仕事ぶり等に問題がある従業員さんであっても解雇が難しくなる
  • 従業員さんにとっては退職がしやすくなる(いつでも辞められる)
等のリスクです。

 まず、お店で実施していただきたいことは、すべての従業員さんの労働契約書と労働条件通知書をきちんと整備することです。内容を精査した上での更新手続きも重要です。

 同時に就業規則を作成し、今後発生する恐れのあるリスクを回避する仕組みを作ることを強く推奨します。

2018年2月6日火曜日

従業員さんの技能・知識習得の展望が開けるか

 前回の記事で、メンタルヘルス不調になりやすい職場環境について書きました。その中に、

  • 従業員の技術や技能が活用されていない
  • 昇進や将来の技術や知識の獲得について情報がない

というものがありました。

 これらは従業員さんにとって、この仕事をしていて自分の将来の展望が開けるかという疑問や不安につながる問題でもあるでしょう。

 店舗での仕事を通じて、自分の技能や知識が着実に付いているという実感を従業員さんに持たせることができるかという1つの課題とも言えます。

 例えば、商工会議所が全国で実施している販売士(リテールマーケティング)検定試験というものがあります。

 普段の仕事の中で流通業に関する体系だった知識を吸収し、それを資格取得に結びつけることができれば従業員さんの意識も変わるのではないでしょうか。

 そして、それが従業員さんのやりがいとなれば、職場環境の改善や従業員さんの定着にも繋がるのではないかと思います。

2018年2月5日月曜日

メンタルヘルス不調になりやすい職場とは

 最近、職場でのストレス等からメンタルヘルス(心の健康)に問題を抱える労働者が増加しています。

 メンタルヘルス不調になる原因には様々なものがありますが、職場でのストレスが原因となる場合が多いようです。

 それでは、ストレスの原因になりやすい職場環境というのはどのようなものでしょうか。ある調査研究(※)によりますと、

  1.  仕事の負荷が大きすぎる。あるいは少なすぎる。
  2.  長時間労働である。あるいはなかなか休憩が取れない。
  3.  仕事の役割や責任がはっきりしていない。
  4.  従業員の技術や技能が活用されていない。
  5.  繰り返しの多い単純作業ばかりである。
  6.  従業員に自由度や裁量権がほとんど与えられていない。
  7.  管理者・同僚からの支援や相互の交流がない。
  8.  職場の意思決定に参加する機会がない。
  9.  昇進や将来の技術や知識の獲得について情報がない。
などが挙げられています。

 これらを単に従業員さんのストレスになる要件として見るのではなく、従業員さんに働きやすさや働きがいを感じてもらえるようにするためのヒントとして考えることが重要だと思います。


※ 出所:川上憲人・原谷隆史「職場のストレス対策第2回 職業性ストレスの健康影響」『産業医学ジャーナル』22巻5号、pp.51-55、1999年
『メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト第4版 マスターコース』(大阪商工会議所)pp.78